実店舗型の金融機関を選ぶべきかネット系の金融機関を選ぶべきか?
投資を始めようとした場合に多くの方は、実店舗型の金融機関にすべきかネット系の金融機関にすべきか迷うのではないでしょうか。一概にどちらが良いとはいえませんが、それぞれのメリットデメリットを説明したいと思います。
実店舗型の金融機関
例)
・都市銀行(みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行など)
・地方銀行(北海道銀行、横浜銀行、京都銀行、琉球銀行など)
・信託銀行(三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行など)
・証券会社(野村証券、大和証券、SMBC日興証券など)
■メリット
・対面取引がメインであるので顔を付け合わせて投資の相談ができる。
・投資開始までの手続きについてもすべて案内してもらえる。
・金融機関側から商品の提案があるなど金融機関側から情報の提供をしてもらえる。
◆デメリット
・手数料が割高な場合が多い
・金融機関の担当者ごとの力量に大きな差があり当たりはずれが多い。
・年度末(9月末、3月末)に集中して商品の提案をしてくるようなケースもある。
ネット系の金融機関
例)
・銀行(ソニー銀行、オリックス銀行、住信SBI銀行など)
・証券会社(SBI証券、マネックス証券、松井証券など)
■メリット
・手数料が安い。
・取引条件が良い(預金などの金利は総じて高め)
・手続が基本的にはネット上で完結することができる。
◆デメリット
・金融機関の担当者のアドバイスが受けにくい。
・各種手続きを独力でやる必要がある。
・不正アクセスなどの防止などに気を付ける必要がある。
総括
あくまで個人的な考えですが、実店舗とネット系のいずれの金融機関を選ぶべきかは、ネットリテラシーによる気がしています。いまの時代は、投資の情報についても簡単にネットで検索でき、手続きなどの悩みも親切なネット住人が方法を解説しているケースもかなり多いと感じています。ネットリテラシーが人並み程度にあれば、発生する手数料を抑えるためにもネット系の金融機関で十分だと思います。金融機関の担当者に相談できるといっても、はっきりいって当たりはずれが大きいのでそこまで大きなメリットとは感じません。
ただし、それなりの金額を運用しようと思うのであれば、投資初心者については、実店舗型の金融機関でもよいとも感じています。なぜなら、「大口の顧客」であれば相対的に手数料が下がることがあり、一番のメリットとして、優秀な金融機関の担当についてもらえる可能性があるからです。優秀だからといって、必ず利益があがることを保証するものではありませんが、利益を上げられる可能性が高まり、損失が拡大しそうな場合には、有益なアドバイスをしてもらえる可能性があります。
「大口の顧客」の定義は、各金融機関によって異なりますが、都市銀行や大手証券会社であれば少なくとも5000万円以上、地方銀行や中小証券会社であれば1000万円以上は運用資金が必要なのではないかと感じています。
コメントを残す