以前の記事で投資信託の基本的な仕組みやリスクなどを説明しました。
本日は投資信託でよく見かける用語を中心に具体的な投資信託の種類について説明したいと思います。
投資信託ごとにどんな違いがあるの?
◆ 日本や世界中にはさまざまな投資信託があり、投資信託が投資する対象により投資信託に違いが生じます。
(投資の対象の例)
・国内株式/先進国株式/発展途上国株式
・国債/外国政府の発行する国債/優良企業債券/非優良企業債券
・不動産
・コモディティ(商品)
・別の投資信託
◆ 投資信託が投資する対象により、リスク・リターンや手数料が異なるので注意が必要です。
単位型?追加型?
◆単位型の投資信託は、販売開始から一定期間のみ購入できる投資信託です。
◆一方で追加型の投資信託はいつでも購入できる投資信託です。
インデックス型?アクティブ型?
◆インデックス型の投資信託は、例えば日本株であれば日経平均という指標(インデックス)に連動するように運用されている投資信託です。
◆一方でアクティブ型の投資信託は、上記の指標を上回る成績を残すように運用されている投資信託です。
◆一般にアクティブ型の方が、配当利回りがよいケースが多いものの、発生する手数料が高いというデメリットもあります。
価格はいつきまるの?
◆投資信託の価格のことを「基準価格」といいます。この基準価格はどのように決まるかというと毎営業日に投資している資産の価値を計算したうえで、運用にかかった手数料(信託報酬)を差し引いて投資全体の口数でわった金額が基準価格となります。当日の夜間に計算されます。
例)
2017年9月20日 基準価格10,000円(口数100口)=総資産は1,000,000円(100万円)※
※50万円をA社の株、30万円をB社の株、20万円を現金に投資
2017年9月21日 A社株が60万円!B社株が40万円に上昇。
総資産 A社株600,000円+B社株400,000円+現金200,000円=1,200,000円(120万円)
信託報酬1% 総資産1,200,000円×1%×1/365≒約30円
基準価格 (1,200,000円ー30円)÷100口≒11,999円
◆また、ETFと呼ばれる投資信託については、証券取引所に上場されているため株と同様に日中の取引時間中に価格が変動します。
どんな投資信託があるの?
◆代表的な投資先としては、株・債券・不動産などがありますが、商品(コモディティ)に投資するものもあります。管理人の感覚的にはリターンの良い順番(リスクの高い順)に、
①株、②不動産、③債券だと考えています(商品(コモディティ)については商品次第では株よりもリスクが高いケースがあるので要注意)
◆海外に投資をするのか国内に投資をするのかでも違いが生じできます。一般に国内への投資であれば、為替変動のリスクがないので価格変動のリスクが少なめ、海外の場合には為替変動のリスクなどもありリスクは高めだと感じていいます。
◆その他、不動産に投資する投資信託を「リート」とよんだり、投資信託に投資する投資信託もありこれを「ファンド・オブ・ファンド」とよびます。
初心者向けなのは?
◆相場の環境にもよりますが、国内の債券に投資した投資信託であれば、価格変動が少なくリスクも低いので初心者向きなのではないかと思います。
◆また、インデックス型の投資信託であれば、参照している指標(例えば日経平均など)の値動きと同じように基準価格が動くので、相場感覚をつかむという意味であればインデックス型の投資信託は初心者によいのではないかと思います。
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